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洛陽の紙価を高む

【2005.02.09の日記】

今日の中国語の授業、出席者がやたら少なくて、絶対に指名が回ってこないと思ってのにあやうく指名が来そうになってびびった…少ししか予習してなくてヒヤヒヤでした。今日は春節(旧正月)だったのですが関係あるんでしょうかね(多分ない/笑)。あ、そういえばこの中国語のテキストの中に「洛陽紙貴」って熟語があったな…陸遜のお孫さんがちょっとからむ故事(笑)。下にちょっと書いてみますか…お時間と興味のある方はおつきあいくだされ(笑)。


日本だと「洛陽の紙価を高む」といった方が通じがいいんでしょうかね。晋(司馬さんが建国した晋)の左思という人が書いた「三都の賦」という文章が大ヒットし、人々はそれを書き写そうとして、都の紙の値段が高騰したことが由来。この時代印刷なんてないので、みんな手書きで写すんです。なので「洛陽紙貴」というのはベストセラーが出ること、くらいの意味になるんですかね(なぜ疑問)。

三都の賦」の三都は、魏呉蜀三国の都。つまりこの賦は三国についてうたったものなんですな。読んだことがないので詳細は分かりませんが、読んだとしても難解すぎて分からんと思う…(笑)。左思はこれを書くのに十年もの時間を費やしたらしいです。

で、ここで陸遜の孫の陸機が出てくる訳で。この陸機、文学の才能抜群で、実は陸機も三都の賦を書こうとしてたらしいのです。でも左思の賦がかなり素晴らしかったらしく、陸機は「これには勝てん」といってさじを投げたらしいです。
陸機、三国ファンには馴染みが薄いのですが、中国文学の上だとかなりの重要人物らしく、私の漢和辞典だと文学史の中で赤字で書かれてます。でも私はこの時代の文章には無頓着なので、陸機がどうすごいの文を書いたかよく分からんです。「文選」という本に多分彼の文章が入ってると思うので、興味のある方は見てみてくだされ。


あ、あと左思は、三都の賦でも有名だけど、ブサイクでも有名だったらしく、都を歩いてたらおばさんからつばを吐かれたらしいです(笑うに笑えない…)。都の女性はこわいとです…。
この話は『世説新語』(容止編)にある話ですが、同じく世説の中に、左思とは対照的に、女性に取り囲まれた美男子・潘岳の話も載ってます…。潘岳も、陸機と並んで西晋の文壇を代表する文人ですね。

ちなみに『晋書』(巻55・潘岳伝)には、潘岳の対になるブサイクさんは張載という人物になってます。こちらも名のある文人ですね。

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keyword: 【左思】【陸機】【潘岳】【三都賦】
by huangque | 2011-01-01 00:00 | 司馬晋関連

黄雀楼の日記です。三国・春秋語りや無双ネタバレトークなどもあります。


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